借金問題(債務整理)

任意整理

任意整理とは?

「任意整理」という言葉を見ただけでは、具体的内容をイメージできないと思いますが、簡単にいうと、「任意整理」とは、各債権者(金融業者)と借金について交渉し、借金の総額や返済方法に関して新たに合意するということです。

借金がなかなか減らない理由

通常、金融業者から借金をする場合、利息を付加して返済する必要があります。 利息は、元本が残っている限り付加されてしまいますので、元本を完済できない限り、残っている元本の金額をもとに利息が計算され、更に利息を支払う必要がでてきてしまいます。返済が遅れると、利息のほかに遅延損害金(「延滞金」とも表現されます)も付加されてしまいます。
返済したお金は、遅延損害金→利息→元本の順に充当されますので、特に遅延損害金が発生している場合は、なかなか元本が減らず、返済したお金が遅延損害金・利息に充当されるばかりで(元本に充当されるほど返済できていない状態)、その結果、返済総額が当初の借入金額から大幅に増えてしまうことがあります。このようなことから、「借金が雪だるま式に増えてしまう」と感じる方も少なくありません。

そこで任意整理の出番

任意整理の目的は、放っておくと雪だるま式に増えてしまう利息や遅延損害金を、それ以上増えないようにして借金の総額を確定し、その総額が確定した借金を毎月一定額ずつ返済して借金を完済するということにあります。その目的を達成するため、各債権者と交渉をして、借金の総額や毎月の返済額を決めるのです。

任意整理の特徴

任意整理の法的メリット

任意整理は、あくまで各債権者(金融業者)との交渉ですから、特に裁判所が関与するわけではありません。ですので、自己破産や個人再生などの手続きと比較して、簡易・迅速に債務整理を進めることのできる方法といえるでしょう。

任意整理の法的デメリット

しかし、任意整理は、債権者との「合意」が前提です。つまり、借金の総額や毎月の返済額について、債権者の同意が必要なのです。したがって、借金の総額については債権者と合意ができても、毎月の返済額が要望通りにはならず、債権者と合意できないという事態が生じる可能性があるのです。
これに加えて、任意整理は、借金の総額が確定し、それ以上増えなくはなりますが、借金がなくなるわけではありません。毎月一定額を一定期間にわたって(通常数年単位)返済し続ける必要があるのです。
更にいえば、債権者との合意の中には、返済が遅れた場合のペナルティとして、遅延損害金を支払う旨の条項が設けられていることが多く、この場合には、任意整理として合意できた後に返済が遅れてしまうと、確定した借金の総額のほかに遅延損害金を支払う必要が出てきます。そうすると、再び借金が増えてしまうということになります。

任意整理を利用される場合は、以上の特徴を十分に踏まえ、弁護士とよく相談されることをおすすめします。

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