初めての相続・遺言

遺産の評価でもめている場合

遺産の評価でもめている場合

亡くなった方の相続財産に、不動産や株式などが存在した場合、それらをどのように評価するのでしょうか。

不動産の評価

相続財産として不動産がある場合、その価格は具体的にいくらと評価されるのでしょうか。これについて、不動産の価値は、原則として時価額を基準に決めることになります。
遺産分割の際、不動産を実際に売却した場合には、時価額もおのずと明らかになりますが、そうでない場合には時価額をどのように計算するのか問題となります。
不動産の評価に用いることができる資料としては、固定資産税や相続税の課税標準価額があります。もっとも、固定資産税の課税標準価額や相続税の課税標準価額は、時価額よりも一般に低い価格であり、時価額を正確には反映していないと考えられています。
そのため、共同相続人の間で協議する際には、その不動産の近所の売買実例価額などをもとにした不動産業者による査定等を取得して協議を行うことも一般的に行われています。
上記のような資料をもとに、共同相続人間で不動産の価値について協議を行いますが、協議が調わない場合には、裁判所を通じて不動産の鑑定を行い、不動産の価値を把握することになります。

株式の評価

相続財産として、株式が存在する場合にも、その価格が具体的にいくらなのか問題となります。
株式には、市場価格のある株式とそうでない株式が存在していますが(証券市場において流通している上場企業の株式については市場価格があります)、市場価格のある株式は直近の市場価格をもとに評価することとなります。
他方、上場していない市場価格のない株式については、税務上の評価方法をもとに算出された価値を参考にして、共同相続人間で株式の価値について協議を行うことになります。もっとも協議が調わない場合には、不動産の場合と同様に裁判所を通じて鑑定を行い、その株式の価値を把握することになります。