1. 遺言書作成の準備
最初に、遺言を書く道具を用意します。用紙、筆記具、封筒があるとよいですね。
用紙は特に決まっていませんが、遺言は一定期間保存するものですし、ある程度耐久性のあるものがよいです。
筆記具についても指定はありませんが、後々簡単に消して修正できるものは争いのもとになりかねません。鉛筆やシャープペンシル・消せるボールペンは避け、油性ボールペンや万年筆で書きましょう。
また、最近では遺言書キットなど遺言作成用の道具セットが文具屋で売られていますので、そちらを利用してもよいでしょう。
2. まずは下書きから
勢いあまっていきなり清書してしまう方もいらっしゃいますが、慣れないことですのでどうしても誤字脱字等のミスをしてしまいます。まずは余裕をもって下書きを作成しましょう。
3. そしてついに清書へ
ついに本番です。先ほど作成していただいた下書きを、正確に丁寧に写しましょう。ただ、以下の点が抜けていると正式な遺言として認められませんので、再度チェックしましょう。
- 内容を全て自筆すること
本文だけでなく、日付・氏名もすべて自分で手書きしなければなりません。
- 日付が書いてあること
年・月・日まできちんと書かなければいけません(和暦・西暦ともに可能)。
- 氏名が書いてあること
- 印鑑が押してあること
実印でなくても構いませんが、やはり実印の方が無難です。
4. 封筒に入れて封印する
書き上げた遺言書は封筒に入れ封印をした方が、改変が疑われにくくなります。
5. 保管場所を探す
上記のように書き上げた遺言書は、ご自宅で大切に保管しましょう。ただ、保管場所については、慎重に検討しましょう。あまりにわかりやすいところに保管すると、先に家族に中を見られてしまう危険性があります。しかし、あまりに複雑でわかりにくいところに保管しますと、実際の相続開始時に発見されず、せっかくの遺言が無駄になってしまう可能性もあります。